外反母趾

症状・疾患

外反母趾とは、母趾(足の親指)が徐々に外側を向いていく疾患の事をいいます。
バニオン部(母趾MTP関節内側・母趾の付け根の関節)の疼痛や第2趾の足底に胼胝(たこ・べんち)ができ疼痛を自覚します。

治療方法

母趾を内側に矯正するストレッチングや足趾間の筋肉を鍛えたりする運動療法を行います。
当クリニックでは足の荷重圧を測定し作製する足底挿板や歩容をみながら調節を行っていく足底挿板の作製で治療を行っていきます。
また、写真の例のように手術治療で重度な外反母趾でも改善することができます。

変形性足関節症

症状・疾患

変形性足関節症とは、足関節外側靭帯損傷(ねんざ)の放置や、足関節の外傷後に徐々に足関節の軟骨が障害され、足関節の軟骨がなくなる症状の事で、骨どうしがぶつかり疼痛を自覚し、足関節の変形も起こり、歩けなくなってくる状態のことを言います。
足関節のX線正面・側面像ともに足関節の関節裂隙が狭くなり、骨どうしがぶつかっています。

治療方法

当クリニックでは、関節鏡(関節の状態を確認する内視鏡)を用いた手術も行っております。通常の皮膚を大きく切って手術を行うより、傷も小さく、疼痛も少ないようです。骨癒合も早く認める傾向があります。
手術後のX線写真では、スクリュー3本で足関節を固定し、しっかりと骨癒合をしています。
手術後では、正座はできなくなりますが、歩容は通常とあまり変わりません。階段の降時は、一段ずつになること以外、痛みもなくなり、旅行もできるようになり、生活での暮らしはずいぶん改善されます。

扁平足(成人期扁平足)

症状・疾患

成人期扁平足は、足や身体の安定や足を内返しするために必要な後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)が障害を起こしてくると同時に足が扁平足へと変形してくる疾患です。
徐々に悪化し、炎症を引き起こし痛みや腫れがでて、歩行困難になってくる可能性があるので、できるだけ早くからの治療が必要です。

治療方法

軽度なら、足のアーチを支えるのに重要な足趾の筋肉を鍛える運動療法や、足底のアーチ構造をサポートする足底挿板、サポーター、テーピングを使った保存療法での治療を行います。
疼痛がつらく、歩行障害を認めてくる重度の場合は、手術を行うことにより疼痛は軽快し、扁平足の変形も矯正することができます。

強剛母趾

症状・疾患

強剛母趾とは、足の母趾(母趾中足骨頭)の関節の軟骨面がすり減りなくなってくる疾患です。
徐々に母趾の背屈または底屈の動きが悪くなり、歩行時での母趾の疼痛を自覚するため、歩くとき母趾の踏み返しが困難になります。

治療方法

足底挿板を作製すると症状が軽快することが多いです。足底挿板を使用しても軽快しないときは手術をする場合もあります。
術前のX線写真(正面)では、母趾MTP関節の(赤枠内)関節裂隙が狭くなっております。
また、術前X線側面像では、母趾中足骨頭背側に骨棘(こっきょく)が確認できます。

一般的には、母趾関節の軟骨面1/3程度を切り落としてしまう関節唇切除術が行われておりますが、当院では、「軟骨面」を温存する骨切り術を行っております。
術後のX線写真では、母趾関節の裂隙が広がっており、母趾の背屈できる角度も改善しております。
母趾の動きもよくなり、疼痛も改善します。

足関節外側靭帯損傷

症状・疾患

足関節外側靭帯損傷(陳旧例)とは、捻挫を繰り返したり、足関節の外側部に疼痛を自覚する疾患です。
原因は足を捻挫した時(足関節外側靭帯損傷後)の治療が適切に行われなかったため足関節に不安定性が残り、ハイヒールを履いた時や、凸凹路を歩くときに、捻挫しやすくなってしまいます。

治療方法

状態により手術で回復できます。
写真は外側靭帯損傷(陳旧例)の患者さんの足の写真と単純X線写真です。
術後の写真では、足関節は内返しでも術前に比べ安定しております。
また、手術3ヵ月後の創部の写真では、3ヵ月しか経過しておりませんが、創は徐々に目立たなくなってきております。スポーツも通常通りできるようになりました。

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